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,000も暴騰した価格を打ち出したPlaystation5
今年もソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)からPlaystation5の価格改定のアナウンスが発表された。
Yahoo!ニュース | PS5の値上げが発表。全モデル7万円超えに(GAME Watch) (2024年9月2日より適用)
「今回の価格改定は経済情勢の変動などの外部環境を受けたもの。」でSIEのビジネスに対する影響を考慮した結果としてPlaystation5の価格において\13,000の追加値上げをするに至ったという。周辺機器についても一斉に値上げが実施されるとのことで、PlayStation VR2にいたっては\15,000と本体価格よりも暴騰した。
上記Yahoo!ニュースのコメント欄でさまざまなエキスパートによる説明が載ってきているが、幾らかそのコメントの趣旨をまとめてみた。
上記のエキスパートたちのコメントでも言及されていることの一部について裏取りをしてみた。
国内外におけるPlaystation5 VR2の販売価格差の異常さ
次に世界の各地域で2024年に行われたPlayStation VR2の値下げ幅を以下にまとめてみた。
値下げはドル基準で一律に$200ほどの値下げとなったようだ。(イギリスのみポンドで1£=約1.3ドル換算とすれば最大値下げ幅となる)
これらの値下げでPlaystation VR2の販売が急増し、在庫不足が発生している地域もすでにあるそうだ。Playstation VR2の値上げ後の日本価格は\89,980となり、\150=$1で円ドル換算すると約$600となる。カナダドルも日本と同様にドルに弱くUS $1≒CAD $1.3となるため、カナダでの値下げ前のPlaystation VR2の価格は日本の値上げ前の価格に近かった。
ところがPlaystation VR2の日本以外での値下げによって日本だけがPlaystation VR2の価格暴騰となった格好だ。日本でのPlaystation VR2の価格はイギリスの価格の2倍に近い値付けとなっているため、先のYahoo!ニュースでのエキスパートによるコメントにもあるように、大胆を通り越してもはや日本ではPlaystation VR2を売る気はないというアピールをしているようなものだ。
これまでのPlaystation5の価格の遷移とドル相場の変遷
さて、話をPlaystation5へ戻すと、SIEは過去の2022年8月にもPlaystation5の価格改定を発表し、これをGAME Watchが今回の価格改定の発表と同様に報じていた。
プレイステーション 5、5,500円の値上げを発表(GAME Watch) (2022年9月15日より適用)
上記の発表内容についても「今回の値上げは、「世界中で発生している物価の上昇や、好ましくない為替の動向」などを受けた「困難な経済情勢の影響」によって実施されるもの。」という言葉を伴うものだった。
日本のドル円相場の変遷としては以下のような状況となっている。
SIEがPlaystation5の基準価額を決定するにあたっては部品価格から市場相場など複合的な観点で行われているようだが、部品の中で最も高額になると考えられるCPUやGPU、メモリなどの生産国が台湾(TSMC)や韓国(Samsung、SK Hynix)、米国(Micron Tech)といった海外であることは既知である。さらに、Playstation5の世界販売累積台数は約6000万台でその3分の1を米国が占めており、販売価額がUSドル基準で考えらえていても不思議ではない。
Playstation5は2022年9月に\5,500を値上げし、そして今年の2024年9月には\1,3000を値上げする予定であり、販売価格が初販時の\54,980から今回の値上げ後の\79,980へざっと1.45倍の価格アップとなったのだ。これをドル円相場に当てはめてみると、初販時の2020年でのドル円相場が1ドル=100~112円の水準だったことから1ドル100円とすると、2024年8月現在が1ドル=約145円と考えれば価格アップの倍率がドル円相場の変動幅と一致することが分かる。
Playstation5の価格決定要因はやはり米国のあのライバル機か
はじめに、ライバル機であるXboxシリーズの値上げについてだが、2024年8月15日に一斉値上げを行っており、以下のGAME Watchが報じた内容によると最大で\7,000ほどの値上げ(Xbox Series Xの場合)となったようだ。
Xbox Series XおよびXbox Series S2モデルが本日8月15日より値上げ (GAME Watch)
ちなみにXboxのアメリカでの販売価格を参考資料として以下に示す。高性能版であるXbox Series Xの価格が$500を下回ることを覚えておいてほしい。
次に、2024年8月時点におけるPlaystation5の世界各国での販売価格は以下の通りだ。ここで着目したいのはアメリカでの価格が$500を下回る価格設定ということだ。これは直前に述べた米国でのXbox Series Xの価格に対抗したものであることは明白だ。
上記のうち、中国やメキシコの価格は対ドル相場+α(カントリーリスク?)の値付けとされているように見えるが、日本を含む他の先進国のPlaystation5の販売価格はドルとの為替相場を基準にしていると見て間違いない。
ここまで掘り下げた結果、Playstation5がアメリカを主戦場として価格設定されており、さらにこのPlaystation5の米国価格はXbox Series Xへの対抗価格としていると見ることができる。
Playstation5のライバルは米国のXboxだけとは限らない理由
ここまではPlaystation5の価格設定が米国のXbox Series Xを基準にドル建てで設定されているという仮説を追ってきた。しかし世界のゲーム業界を見渡してみると、違った景色が見えてくる。まずは2024年における主要なゲーミングプラットフォームに触れて行こうと思うが、まずは以下の世界における主要なゲーミングプラットフォームの1ヶ月あたりのアクティブユーザー数を見て欲しい。
上記の数字は概算的で参考程度にとどめるべき情報だと思われるが、主要なゲーミングプラットフォームの中で最も目を引くのは約30億人以上のアクティブユーザーを抱えるとされるモバイルゲームだ。モバイルゲームの人気タイトルは「Candy Crash Saga」や「Roblox」で主な対象はライトユーザーだ。
しかしハードウェアに焦点を当てるとエッジAIの搭載を目指して性能を向上させ続けているCPUやGPU、TPUに限らず、もはやPCと同等以上の巨大な容量と高速なRAMやROM、視認性に優れつつ持ち歩くことができる最大限界サイズのディスプレイやDolby Atomosに対応した音響機能など年々著しく向上させており、スマホ以前のモバイルゲーミングプラットフォームを駆逐してきた歴史がある。
もはや据え置き型のゲーミングプラットフォームの優位性はスパコン並みの性能によってのみ実現されるような複雑かつ精緻で超高速かつ滑らかに描写されるリアルなグラフィックスや、映画を楽しめるほどの大きなディスプレイまたはVRゴーグルによって得られるリアルとの境界すら曖昧にする没入感を伴う映像・音響空間の高度な表現といったいわゆるヘビーゲーマー向けのゲームタイトルに移行して久しい。
そこへ近年に現れたのがPCを本格的なプラットフォームとしたゲーミングPCの台頭だ。こちらもスマホと事情は同じくエッジAIを目指してCPUやGPU性能、超高速で大容量のメモリを搭載して著しい処理性能の向上を果たしたことで、従来は据え置き型プラットフォームが必要だったゲームタイトルをエミュレーターで動かしていた時代を経て、ゲーミングPC専用プラットフォームとしてのSteamが誕生した。
Steamではこれまで据え置き型プラットフォームでのみタイトルを供給してきたメーカーからも正式にサポートされ、今や1つのゲーミングプラットフォームの地位を確立したことは記憶に新しい。そのアクティブユーザー数は2024年時点で世界で推計約1億3000万人にも膨れ上がり、据え置き型のプラットフォームであるPlaystationやXboxを凌ぐほどまでに成長している。そのうえ、月間アクティブユーザーがピーク時で3,300万人もいるというから驚くほかない。
Steamの公式ページにあるゲームタイトルの売上げランキングを見ると、最新タイトルの黒神話:悟空や最近まで話題をさらっていたGhost of TsushimaなどPlaystation5やXboxで見られていたタイトルたちが入り込んでいる。これまでの据え置き型プラットフォームもこうした“キラータイトル”をどれだけ囲い込めるかがプラットフォームの成功を占う大きな要素だっただけに、Steamという汎用性の高いPCベースのプラットフォームによって囲い込みによる優位は完全に崩されている。
ただし、最新のゲームタイトルを快適にプレイするためにはGeForce RTX2070やRadeonRX5700XTなどのミドルクラスのグラフィックボードを備えている必要があり、その場合のPCの価格帯は15~22万円程度の予算が最低でも必要になってくる(売れ筋の機種にはTHIRDWAVE ガレリア、mouse G-TUNE、ASUS G15などが含まれるようだ)。
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ゲームのみに対して言えば、ゲーミング専用機としての徹底的な量産効果によるコスパはやはりPlaystation5やXboxに軍配が上がるだろう。むしろ、ゲーミング以外の目的で高性能なPCを購入する場合やすでに所有しているユーザー層をゲーマー候補を取り込めるという点もSteamにとっては大きなアドバンテージとなる。
VRゴーグル販売の今後の推移予測とPlaystation VR2への市場評価
Playstation5やXbox Series Xがこれからも存続していくためには、プラットフォーマーとしての新しい遊び方や未来感あるエンタメの姿をわれわれ消費者に対してどれだけの魅力と感動を与えられるかにかかっていると言ってもいい。そのためには今後も既存のVR/AR/MR技術の利活用と発展は外せないはずだが、Playstation5 VR2はこの点について国内でのプレゼンスを自ら陥れる誤った戦略を取ってしまったのではないかと感じる。
VRに限定して言及すれば、すでにMeta Quest3やPico Technology Pico 4などPlastation VR2よりも低価格で購入できるVRゴーグルがすでに市場で受け入れられており、Yahoo!ショッピングの2024年上半期(1~6月)における「ヘッドマウントディスプレイ」の売上が5.2倍に増加したことをMarkegineの記事が伝えている。
また、IT専門調査会社のIDCによるレポートによれば、2023年度のVRヘッドセットは前年比71.6%増の51.7万台となり、ソニーのPSVR2が発売されたことが対前年比大幅増の大きな要因ながらも、Metaも2023年第4四半期にQuest 3を発売したことで対前年比大幅増を達成したという。(以下グラフを参照)
また、ITC調査コンサルティング会社のMM総研からの2022年以降の日本国内でのVRゴーグル販売台数の推移予測では、2027年には185万台にまで成長を見込むとされている。(以下グラフを参照)
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MM総研が上記のグラフで示した2023年度のVRゴーグル販売台数は50万台超を予測していたが、これを順調に達成していることが先のIDCによるレポートによって裏付けられた。そして2023年第4四半期にて発売されたMeta Quest3がPlaystation VR2をはるかに上回る台数を売り上げたことからも、すでにPlaystation VR2がMeta Quest3よりも商品性やその魅力で大きく見劣りするということを市場が示したことになる。
Playstation5 Proの性能や価格のリーク情報について
先日の2024年8月29日にGadget Gateから、また2024年8月30日にIGNから以下のそれぞれの記事が出ている。
Gadget Gate | PS5 Pro、9月末に発表か。2TBストレージ搭載で静音動作?
IGN|PS5 Proのデザインがリークか 9月前半に正式発表される可能性が報じられる
上記IGNの情報は著名リーカーのbillbil-kunによって書かれた記事で明かされており、IGN USもこの件について記事にしているとのこと。上記の2つの記事からPlaystation5 Proに関する情報を以下にまとめておく。
上記のPlaystation5 Proに対して追加で気になることといえばゲームタイトルだ。海外の情報サイトであるmedium.comの記事ではそのShowcaseとして”Astrobot, Ghost of Tsushima 2, a new Gran Turismo, and a Horizon Zero Dawn Remake”がありえるという見解を報じていた。映像についてはさらなる進化が約束されているが、操作体験においてはPlaystation5登場時に話題となったHaptic FeedbackとAdaptive Triggerによる効果的な演出の深化が気になる。触覚と抵抗感は慣れやすく、そのため指先だけでの没入感の演出には限界が浅く感じられ、映像・音響との相互作用による演出の巧みさが求められる。ハードウェアの進化はソフトウェアの深化をますます強く求めることに繋がっている。
Playstation5を少しでも安く買うために必要なこと
本投稿の冒頭で触れたYahoo!ニュースのとおり、Playstation5の最新機種がStarting Priceは9月2日から¥72,980からと\13,000も引き上がる。そこで値上げ後の値段よりも安くPlaystation5を手にする方法について考えてみたい。
上記3つのPlaystation5の入手方法について次から説明して行く。
Playstation5を値上げ直前の値段(,980~)で新品を買う
ご存じの通り、以下の値上げ前のPlaystation5を購入することとなる。
PlayStation 5 デジタル・エディション(CFI-2000B01)
ブランド: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォーム : PlayStation 5|
CEROレーティング: 全年齢対象
4.5 5つ星のうち4.5 261個の評価
Amazon おすすめ
過去1か月で1000点以上購入されました
¥59,980 税込
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Playstation5の旧型在庫品または中古品を買う
PlayStation5はこれまでいくつかのバージョンが発売され、各バージョンには改良が施されている。以下に、主なPlaystation5のバージョンとその改良点を紹介する。
1. Playstaiton5 初代モデル (CFI-1000 シリーズ)
- 発売日: 2020年11月
- CPU: 8コア / 16スレッドのAMD Ryzen Zen 2(3.5GHz)
- GPU: 10.28 TFLOPS、36CUのRDNA 2(2.23GHz)
- メモリ: 16GB GDDR6
- ストレージ: 825GB SSD
- その他: 4K UHD Blu-rayドライブ、Tempest 3Dオーディオ技術
価格:64000円~ |
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2. Playstation5 デジタルエディション (CFI-1000 シリーズ)
- 発売日: 2020年11月
- 特長: 初代モデルと同じ性能を持つが、Blu-rayドライブがないデジタル専用版。
価格:64000円~ |
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3. Playstation5 改良型 (CFI-1100 シリーズ)
- 発売日: 2021年8月
- 改良点:
- 冷却システムの一部が改良され、ヒートシンクが小型化。
- 本体の重量が約300g軽量化。
- その他: 性能自体に大きな変更はなし。
PlayStation 5 デジタル・エディション (CFI-1100B01)
ブランド: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォーム : PlayStation 5
4.2 5つ星のうち4.2 169個の評価
在庫状況について
価格:64000円~ |
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4. Playstation5 改良型 (CFI-1200 シリーズ)
- 発売日: 2022年9月
- 改良点:
- 更なる軽量化(ディスク版は3.9kg、デジタル版は3.4kg)。
- 電力効率の改善。
- その他: 冷却性能の改善と新しい内部設計により、消費電力が低減。
PlayStation 5 デジタル・エディション (CFI-1200B01)
ブランド: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォーム : PlayStation 5|
CEROレーティング: 全年齢対象
4.6 5つ星のうち4.6 1,540個の評価
過去1か月で100点以上購入されました
24パーセントの割引で ¥49,478 税込
過去価格: ¥65,000
ポイント: 495pt (1%) 詳細はこちら
価格:64000円~ |
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5. Playstation5 改良型 (CFI-1300 シリーズ)
- 発売日: 2023年9月
- 改良点:
- SSDの速度向上とさらなる消費電力の最適化。
- 新しいWi-Fiモジュールの導入。
- より静音性の高いファンの採用。
Playstation5をレンタルする
Playstation5のサブスクリプションサービスを提供している企業はかなり絞られるため、ググってみて表示されるサービスのみ取り上げてみた。
モノカリではPlaystaiton5の最初期モデル(CFI-1000)が\8,900/7日間という価格設定で、ごく短期間での使用(たとえばパーティー活用など)であれば購入よりも格安だ。
もうひとつはdocomoが提供するレンタルサービスkikito[キキト]は\2,700/月という価格設定で、最新型や次期型のPlaystationが発売されるまでの繋ぎとして遊びたいなどの潜在ニーズを拾えるだろう。
どちらのサービスも言えることは所有したいユーザー層を対象にしていないということ。自動車会社や通信会社のサブスクリプションとは提供内容が異なり、あくまでレンタルすることでのメリットしかない。
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